今回はISO感度についてです。
ISO感度は、電気的に明るさを増幅させるために使用します。
絞り、シャッタースピードと同じく明るさを調整するために使うのですが、メリットとデメリットが存在します。
メリット
ISOの値を上げると明るくなります。
たとえば夜景を撮る際に、絞り値をF5.6で撮影したいとします。
その時にシャッタースピードを1秒くらいに設定しないと、十分な明るさを確保できません(例です)。
シャッタースピードを1秒で撮る場合、間違いなく手持ちで撮影することはできません。かなり長めなので、ブレブレな写真になってしまうこと確実です。
そこでISO感度を上げると、電気的に明るさを上げることができるのでシャッタースピードを上げることができます。たとえば1秒必要だったシャッタースピードを同じ明るさで撮影するのに1/15秒まであげられるということです。
この画像は絞り優先モードですので、絞り値は固定です。
デメリット
メリットだけ見ると、とても便利な機能に見えますね。ですが、そう上手くはいきません。
ISO感度を上げるとノイズが大きくなってしまうのです。電気的に明るさを上げることによって電気ノイズが発生するためです。
最初の写真は明るい場所で撮影したものです。
次の写真は暗い場所で撮影しました。
左がISO100で右がISO6400です。
左のISO100のほうは黒い部分の光沢感が残っています。
右のISO6400のほうが黒い部分がザラザラしているのがわかりますね。
しかし、上の明るい場所での撮影ではいまいちわかりませんね。
ということは夜景を撮影する場合は、ISO感度を上げすぎると全体的にザラザラになってしまいます。(夜景だと黒い部分が多くなるのでザラザラが目立つ)
テレビ番組などで注目してみよう
テレビ番組などで、洞窟の中に入って撮影するときなど画面がザラつくことがあります。
ザラつく原因はこのISOを高くすることで生じる、高感度ノイズです。機会があれば注意してみてみましょう。
ISO感度を上げるべきシチュエーション
1.屋内で撮影するとき
屋内が暗めだと、十分なシャッタースピードを確保できないのでISOを上げます。
2.動物を撮影するとき
猫や犬などの撮影で被写体が動き回ってしまう場合、シャッタースピードを上げないとぶれてしまいます。
私が撮影している猫の写真は屋内撮影なので、ISOを800~2000くらいまで上げたりします。
3.手持ちで夜景撮影するとき
三脚がないときに夜景を撮影したい場合、手持ちだとシャッタースピードが遅くてぶれてしまいます。ISOを上げてシャッタースピードを上げます。
まとめ
ISO感度を上げると明るさを確保することはできますが、電気ノイズが大きくなることがわかりました。ISO感度は基本的には低めに設定します。どうしても明るさが確保できないとき、シャッタースピードを上げたい時などはISO感度を上げましょう。
コンパクトデジカメでオート設定にて夜景撮影する際に、手持ちで撮ることができることがありますが、ISO感度を自動的に上げています。
夜景を綺麗に撮るときはISO感度は低めにして、ノイズを極力抑えて撮影したいですね。
ジャンル別撮影方法まとめ