前回、望遠レンズを使用した際の圧縮効果について説明しました。
望遠レンズを使用することで遠くの被写体を引き寄せる効果があります。
この引き寄せる効果をうまく利用することで、被写体を圧縮して撮影できます。
つまりマクロ的な撮影として使えるのです。
望遠レンズでマクロ的な表現をするには
押さえるべきポイントはたった2つです。
この2つでマクロ的な表現が可能です。
1. 望遠レンズの望遠端側を使用する(70−300mmなら300mm)
2. 最短撮影距離まで近づいて撮影する
望遠レンズを使用するメリット
マクロレンズの代用ができることのメリットは安いことです。中望遠のマクロレンズはかなり高いので、購入するには気合が必要です。
また、焦点距離60mmのマクロレンズを持っていたとするとマクロ撮影では被写体に数センチ単位で近づくことになります。そうすると、前ボケを作ることが難しくなります。
そう、望遠レンズを使用することで前ボケを簡単に作ることができます。
実際の写真を使って紹介していきましょう。
撮影例
望遠レンズを使用して、最短撮影距離まで近づくと何が起きるかというと、被写界深度が狭くなりボケが強まります。
マクロレンズを使用しての撮影と似たような状態になりますね。
見事に前ボケが入っていますね。やりすぎた気もしますが、説明にはバッチリですね。
望遠レンズを使っているので最短撮影距離が2mくらいになっており、つまり2mの中に入れた被写体は前ボケ要員として使用することができるということですね。
まとめ
ちなみに撮影した場所はこのような場所です。撮影位置からピントを合わせている花までの間の花が前ボケとなっています。撮影時はかなりしゃがんだ状態でシャッターを切っています。
このように、ピントを合わせるメインの被写体の前方に入れたものを前ボケとして使い、後ろのものを後ろボケとして撮影することができます。あとは撮影位置の高さを調整して角度を変えていきましょう。
ジャンル別撮影方法まとめ