雲間から覗く光の筋をシャープに撮影するにはどうすれば良いでしょうか。
と言っても、撮影方法よりもその場面に居合わせることの方が難しいです。
天気について
雲の多い日の(さらに雨が降った後など)、ちょうど太陽の光が雲の隙間から漏れている場面に撮影することができますが長時間待ち続けるか、たまたまタイミングよく目にするしかありません。
雲の下に水分があれば、水分に当たった光が散乱するので綺麗に光の筋が見えます。水分があるというのが撮影のハードルを上げてきますね。海などの上であれば良いのですが、陸地では雨が上がってすぐという制限が入ってくるので現象に立ち会うことが難しくなります。
今回紹介する写真はたまたま見ることだできた時の写真です。
光の筋をシャープに写すには
1. 絞りをF8〜F11くらいまで絞り込む(被写界深度を確保)
2. 露出はアンダー気味に撮影(光の筋を目立たせる)
とりあえず上記の2点を覚えておきましょう。
絞り:f10
こちらを基準の光量としましょう。
上の基準とした写真よりも0.5段分明るい写真です。
このくらいであればまだ光の筋はよく見えますが、これ以上明るくすると境界がうやむやになってきてしまいます。
では逆に0.5段分暗くしてみましょう。
光の筋は強調されますが、全体が暗くなりすぎるかもしれません。露出の設定は「全体の明るさ」と「光の筋のシャープさ」のバランスを自分で考える必要があります。
F3.5
この時、ついでにF3.5も撮影していましたので同じように紹介します。
0.5段分明るくした写真がこちら
結論から言いましょう…よくわかりません。
下に6種類の写真をまとめたものを貼り付けました。
光量によって光の筋の目立ち具合が変わるのはわかるのですが、絞りによってどんな変化があるのかよくわかりませんね。
今回用意した写真ではわかりづらくで残念でしたが、本来絞り気味で撮影すべきというのは被写界深度が関係しています。絞りを絞るとピントが合う奥行きが広くなるので、よりシャープになります。実際の光の筋はかなりの奥行きがありますからね。
まとめ
光の筋をシャープに写すには、絞り気味かつアンダー気味で撮影します。
撮影の方法自体が簡単なので、あとはいかにタイミングよく遭遇するかですね。
…かなりの根気が必要そうです。
ジャンル別撮影方法まとめ