前回、外羽式と内羽式の革靴について説明してきました。
外羽式:カジュアル
内羽式:フォーマル
と一般的に言われています。
今回は、革靴のスタイルについて述べていきたいと思います。
一言で革靴(紳士靴)といってもあまりにも多くのデザインがあります。
それぞれのデザインと、さらにはフォーマル向けやカジュアル向けなどの使い分けもあるので思った以上に奥が深いものです。
キャップトゥはフォーマル色が強い種類ですので、特に黒であれば冠婚葬祭などでまず間違いがありません。
▼目次
1.ストレートチップとは?
つま先の縫い目に横方向に意匠をあしらったスタイルをキャップトゥと言います。
つま先側を頭とすると、帽子をかぶっているように見えることからこう呼ばれます。
縫い目の意匠が一文字になっているものがストレートチップです。
2.パンチドキャップトゥとは?
こちらもキャップトゥの一種です。
ストレートチップは横にステッチが入りますが、パンチドキャップトゥは穴飾りが横方向に入ります。
パンチド(穴をあけられた)キャップ(帽子)トゥ(つま先) ですね。
写真の革靴…ボロボロですいません。もうよれよれになってしまいました。
3.どちらも同じキャップトゥ
ストレートチップ(ストレートキャップともいう)もパンチドキャップトゥもどちらもキャップトゥです。では、見た目以外には何が違うのでしょうか。
ずばり、どちらがよりフォーマルかどうかです。
答えはストレートチップのほうがよりフォーマルです。
パンチドキャップトゥのほうがカジュアルですね。
基本的に穴飾りがあるものはお洒落な雰囲気があるので、ちょっとカジュアル寄りになります。というようにパンチドキャップトゥのほうが若干格式が落ちるようです。
4.ストレートチップとパンチドキャップトゥの使い分け
どちらも格式が高いキャップトゥなので黒はフォーマルな場にふさわしいものになります。もちろんビジネスにも適しています。
また、茶系のキャップトゥになるとフォーマルでは使用し辛いですがビジネスや高級レストランなどでも問題ありません。
ストレートチップとパンチドキャップトゥの使い分けはほとんどありません。よりフォーマルなのがストレートチップという認識で問題ありません。
以上がストレートチップとパンチドキャップトゥの違いとなります。
今回最も重要なことは、冠婚葬祭などのフォーマルな場に備えて[黒の内羽式ストレートチップを持っていると困らない]ということでした。