革靴(紳士靴)には様々な意匠が存在します。
そこで今回は外羽式、内羽式と呼ばれる靴ひもを通す部分のデザインについて紹介します。
革靴のデザインの中でも、見た目が大きく異なる部分ですので印象がかなり変わります。
▼目次
1.外羽式の革靴
まずは外羽式の革靴です。
靴ひもを通す穴の部分を鳩目というのですが、鳩目が靴の甲の外側にあります。
鳩目が甲の外にあるから外羽式と呼ばれます。
外羽式革靴はアクティブな靴
外羽式革靴は、羽の部分が完全に開くのでフィット感の調整が自由です。
靴紐の調整が楽にできるので、外を歩き回る際などに重宝します。
起源が戦闘用のブーツなので、カジュアルな位置づけとなります。
2.内羽式の革靴
次に内羽式の革靴です。
靴ひも通す鳩目の部分が、靴の甲の内側に入っています。
文字通り甲の内側に鳩目があるので内羽式です。
内羽式はすっきりフォーマル
内羽式は外羽式に比べて靴ひもの調節が面倒ですが、見た目がすっきりしており主に礼装用などに使用されてきました。
ちなみに起源はイギリス女王の夫君、アルバート公が考案したミドルブーツです。
写真の内羽式は紐を限界まで縛っていますが、右と左の鳩目部分が接しているのでこれ以上締めることができません。
…少々大き目の革靴を買ってしまうとこのように調整代がなくなってしまいます。
内羽式の革靴を購入する際には、靴ひもを締めた時に締めきれないということがないように注意しましょう。
3.外羽式と内羽式、どちらを選ぶべき?
外羽式はカジュアル。内羽式はフォーマルな場で使用する。
と一般的には言われていますが、これは起源に由来しているだけです。
ですので、冠婚葬祭には絶対に内羽式にしなければならないということはありません。
冠婚葬祭などのフォーマル用に一本は持っておきたいところですが、足の形に合わないなどの理由があれば外羽式の落ち着いた外見のものでも問題ありません。
普段使いであれば、内羽式と外羽式は好みで選べば良いのです。
私はフォーマル用の内羽式を持っていますが、普段使いようでも内羽式を持っています。