そもそも天の川って何なのでしょう。
何が天の川として目に映っているのでしょうか。
▼目次
天の川って何?
天の川とは星の集合体です。
さらに言うと、太陽系から見た銀河系の姿です。
ちなみに銀河系の中に太陽系が存在します。
天の川 = 内側から見た銀河系なのです。
銀河系と太陽系
銀河系というのは球型ではなく、レンズ状の形をしています。
図ではちょっと厚めに描いてしまいましたが、薄っぺらい感じを想像してください。
太陽系から矢印方向(銀河系中心方向)を見たときのイメージが下の図です。
これがまさに天の川になります。
太陽系から矢印の方向(銀河系中心方向)を向いたときに見えるのが天の川です。
天の川の中心って?
天の川の中心がどこだか気になりますよね。
それはズバリ!!いて座の方角になるのです。
いて座の方角は大丈夫ですか?日本(北半球)で考えると南の空の天の川の根元です。
この図から、いろいろなことがわかります。
銀河系の中心部に近づくにつれ天の川が濃く見え、さらに星が多くなります。
夏の天の川と冬の天の川
上の写真は夏の天の川なので、冬に見える天の川は上の写真のさらに左側となります。
そう、夏の天の川と冬の天の川の違いとは
「銀河系の中心部に近いか遠いか」ということなのです。
もちろん夏の天の川が銀河系の中心部が見えて、冬の天の川では見ることができません。
上の写真の右側が見たい場合は、南半球に行くしかありません。
天の川好きとしては一度でいいから南半球に行ってみたいものです。
下の図で言うと、赤矢印が夏
白矢印が冬
という感じのイメージです。
銀河系の外周部が天の川なので、冬は中心部は見えませんが天の川自体は見ることができます。
天の川の黒いもやもやって何?
天の川には、黒いもやもやした部分がありますよね。
これは暗黒星雲と呼ばれるものです。
天体の一種で、背後の恒星などの光源によって影として浮かび上がる星間雲(Wikipedia)
黒くなっている部分にも本来は星があるのですが、暗黒星雲に含まれる塵やガスによって光が吸収されてしまうために黒い雲のように見えます。
まとめ
今回は真面目な話になりました。
天の川って綺麗だなぁと何も考えずに見上げていましたが、銀河系を内側から見たものと知って少々見方が変わりました。
特に南半球からの天の川も見たくなってしまいました。
天の川の仕組みがわかったことで星空の見え方が変わってくるとさらに楽しくなってくるかと思います。私の撮影した天の川も是非見ていってください。