以前も絞りについての記事を書きました。マクロ撮影のすすめで絞りや絞り羽についていろいろと書いた覚えがあります。マクロ撮影のすすめ~絞り~
今回は、絞りを[1段あける]とか[1段絞る]という用語を説明していきたいと思います。私もカメラを始めたばかりのときはかなり適当な理解でしたが、1段という考え方を覚えてからは写真を撮るのがより楽しくなりました。
ちょっとした検証を行いたくなったので、絞りの段数の説明から入っていくことにしました。
▼目次
絞りを絞る、あけるとは?
絞りとは、カメラのレンズに内蔵されている絞り羽を使って光の通り道を広くしたり、狭くしたりする機構のことを言います。下の写真のように絞りの数値と光の通り道には相関があります。
絞りをあける:F値を小さくする。光の通り道を広める
絞りを絞る :F値を大きくする。光の通り道を狭める
絞ると被写界深度が広くなり、あけると被写界深度がせまくなるという話をしましたね。
上のレンズはF2.8が解放絞り、F22が最大絞りとなります。
1段って何?
では1段絞る、1段開けるというのはどういうことなのでしょうか。
上の図で書いているのですが、F2.8からF22まで並べている順番は1段ずつ絞った順番なのです。
F2.8を1段絞るとF4となり、F4を1段絞るとF5.6となります。
逆にF22を1段あけるとF16となり、F16を1段開けるとF11となります。
一段絞り 覚え方
1段分…覚えづらいですよね。そこで覚え方です。
初項が1.4で公比が2の等比数列と、初項が2で公比が2の等比数列の並びとして覚えます。
大事なのは1.4と2の2つだけです。(5.6×2は11.2ですが…)
実際にカメラで確認
もし手元にカメラがありましたら、絞りダイヤルを回してF値を確認してみましょう。
以下のようになったのではないでしょうか。絞りダイヤルを1クリックすると1/3段分絞ることができます。つまり、1段絞る(あける)には3回クリックする必要があるということです。
まとめ
というわけで、今回は絞りの1段分絞る、1段分あけるということはどういうことかを説明していきました。1段分絞りを変更したい場合は、ダイヤルを3クリックするということもわかりましたね。
実は検証したいことというのは今回できていません。長くなりましたので次にさせていただきますが、大したことではないので気楽に読んでみてください。
次回は絞りを1段絞ると光量は1/2になり、1段あけると光量は2倍になることについて書いていきます。