マッケイ製法は、グッドイヤーウェルテッド製法と並び多くの革靴で採用されている製法です。
この製法はイタリア靴でよく使用されています。
デザイン性の高い靴が多い理由の一つです。
マッケイ製法の特徴
アッパーとライニング、アウトソールをいっぺんに出し縫いするので、コバの厚みが自由に変更できます。また、中物も薄くできるのでソールの返りもよく履き始めから軽快な履き心地です。
イメージ図を用意してみました。
アッパーとライニング、インソールを重ねた状態の図です。
上の状態に中物を入れ込んでアウトソールを配置、その状態でアッパーとライニング、インソール、アウトソール全て出し縫いします。
マッケイ製法の外観について
インソールの出し縫い糸
上のイメージ図を見ると明らかですが、インソール側に出し縫い糸が出てきます。
これがマッケイ製法を見分ける最大のポイントです。
下の写真のように、革靴の中をのぞくとインソールの内側に出し縫い糸が見えます。
この出し縫い糸があればマッケイ製法とわかります。
コバの張り出し
コバの部分に出し縫い糸が出てこないので、コバの厚みを比較的自由に設定できます。
ちなみにコバとは以下の図をご参照ください。
下の図はグッドイヤーウェルテッド製法なので、コバ部分に出し縫い糸が見えます。
下の写真がマッケイ製法の革靴です。
コバの部分に出し縫い糸がありません。
参考:コバの張り出しを比較
参考までに、手持ちのマッケイ製法の革靴のコバを比較してみましょう。
上から下の順でコバの張り出し量が大きくなっていきます。
コバの張り出し量によってデザインの雰囲気が変化するので、革靴を選ぶ際の注目ポイントですね。