革靴の製法にはいくつも種類があります。
有名どころとしてはグッドイヤーウェルテッド製法、マッケイ製法などがあげられます。
最近はグッドイヤーウェルテッドの革靴をよく目にします。
当初、グッドイヤーとかマッケイとか言われても全くわからなかったのですが最近になってやっと構成がわかってきました。
出典:http://www.union-royal.jp
グッドイヤーウェルテッド製法の特徴
1.堅牢で耐久性が高い
2.アッパーを傷めずにアウトソールを交換可能
3.履きなれるまでに時間がかかる
このような特徴がありますが、製法を順を追ってみると納得できます。
製法のイメージ
上の図でもわかりやすいのですが、さらに分解して考えていきます。
まずはインソール、中敷き部分です。
このインソールにリブと呼ばれる布製のテープを接着。
接着は中敷きの外周部に施されます。
次にアッパーと、アッパーの裏側のライニングをかぶせます。
ここが重要な部分です。
アッパーの外側にウェルトを配しアッパー、ライニング、ウェルトを機械で縫い合わせます。これがつまみ縫いです。
つまみ縫いによってこれまでの登場人物が一つになりました。
最後に中物(コルク)を入れ、アウトソールとウェルトを機械で出し縫いします。
これがグッドイヤーウェルテッド製法の完成形です。
グッドイヤーウェルテッド製法の特徴について
出し縫い糸を外すと、アウトソールを交換できます。
この時に重要なのが、アッパーに傷をつけることがない点です。
アッパーはリブと一緒に縫い付けられており、アウトソールとは直接縫い付けられていないからですね。
また、グッドイヤー製法はリブを必要とするので中敷きを薄く、中物(コルク)を厚くする必要があります。
中物を厚くするので、その分固くなり履きなれるまで時間がかかります。
以上がグッドイヤーウェルテッド製法の特徴となります。
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