タイトルから思い切り書いていますが、スエード生地は雨に強い素材です。たまにスエードが水に弱いという話を聞くことがありますが…。
スエードが雨に強い理由
ではなぜスエードは雨に強いのでしょうか。
実はそれほど複雑な理由ではありません。スエードは起毛革となっているということから、革の表面に毛がふさふさしています。
となると、水がついたとしても表面張力で内部まで浸透しづらいのです。
とても雑ですがイメージ図はこんな感じ。
さらに、防水スプレーをかけることによって防水は完璧です。
ちなみに私は雨の日も、雪の日もゴム底でスエードのチャッカブーツを履いています。
スエード靴の扱う上で重要!! ブラッシングと専用スプレーでの保革方法と防水
なぜスエードは[雨に弱い]という説があるのか?
上に書いてきたように、スエードは雨や水にとても強く、耐久性もあります。
しかし一方で[雨に弱い]という説もよく聞きます。
実はちょっと情報が不足しているだけで、[雨に弱い]というのは間違いではないのです。
たとえば防水対策をしていなかったり、手入れが行き届いていない場合に[色落ちが発生してしまう]という意味で[雨に弱い]のです。
そう、[色落ちする可能性がある]点で[雨に弱い]のであり
手入れさえしていれば[水を通しづらい]という点で[雨に強い]のです。
雨、雪の日に最適な革靴とは?
では完全に偏見交じりの[雨の日に最適な靴]を紹介しましょう。
雨、雪の日に革靴なんて履かないよ、というツッコミはスルーさせていただきます。
1.ゴム底
→これは大前提ですね。そもそも雨、雪で革底の靴を履くべきではありません。
革が大ダメージを受けてしまうので避けましょう。
2.スエード生地
→もちろん今回の記事で理由を紹介しましたね。
3.グッドイヤーウェルテッド製法
⇒マッケイに比べ、グッドイヤーのほうが防水性に優れます。
理由はこちらです。
下の図を見るとわかりますが、グッドイヤーは革底の出し縫い糸がインソールに縫われていないのに対して
マッケイ製法では出し縫い糸がインソールに縫われています。
そのため、マッケイは出し縫い糸の隙間から水がしみてきてしまうのです。
…割と説得力のある、理論的な理由だったでしょう。
というわけで、次回は雨や雪に最適な靴を独断と偏見で紹介したいと思います。
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