前回は[絞り]について検証を行いました。F値(絞り値)が小さいほどボケる範囲が広くなるということがわかりましたね。
その時の説明で絞りの写真を載せていたのですが、絞りの枚数についてお話したくなってしまったのでお付き合いください。
基礎知識
1.最短撮影距離
2.被写界深度
3.絞り
4.絞り羽について
5.撮影倍率
▼目次
絞り羽とは?
文字通り、絞りに使っている羽のような遮蔽物のことです。
この画像ですが、絞り羽は何枚あるでしょうか?答えは7枚です。絞っていくと、7角形になっていることがわかります。絞りの枚数が多ければ多いほど円形に近づきます。
絞り羽の動きは?
絞り羽は、シャッターを切った瞬間に設定した絞り値まで動きます。シャッターを押す前は開放状態になっています。ちなみにレンズを外した状態は最大まで絞った状態です。
また、上の写真のレンズは少々古いレンズなので、絞りリングというものがついています。このリングがついているので、絞り値ごとの写真が簡単に取ることが出来ました。
絞り羽の形は何に影響する?
大事なのはここですよね!違いが出るのは以下の2点です。
1.玉ボケの形
2.光芒の本数
今回は[玉ボケの形]について検証していきましょう。
玉ボケとは?
玉ボケというのは、光源がボケて玉状のボケを作り出すことです。では実際に見てみましょう。
下の写真はF値が2.8です。
下の写真はF6.3で撮影したものです。
いかがでしょう。わかりやすいように拡大してみます。
わかりましたか?…そうです、絞り過ぎると絞り羽の形がそのまま玉ボケの形に反映されてしまうのです。玉ボケとしては、やはり綺麗な丸がいいですよね。
絞り羽には枚数がある
上でも一瞬触れましたが、枚数が増えればより円に近くなります。
こちらの絞り羽は9枚になります。F値を高くしても円に近いことがわかるかと思います。
上の7枚羽は50mm f/1.8 単焦点レンズで、下の9枚羽は60mm f/2.8 micro 単焦点レンズです。
まとめ
今回は少々脱線してしまった感じはありますが、絞り羽の枚数や、絞り値によって写真にどのような影響があるかを検証していきました。
特に[玉ボケ]への影響です。絞り過ぎると玉ボケが綺麗な円になりません。また、絞り羽には枚数があり枚数が多いほど円形に近づくことがわかりました。
絞りを考える際には、[被写界深度]だけではなく[玉ボケ]にも影響があることを忘れないようにしましょう。
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