前回の続きから露出設定の話です。前回はカメラのディスプレイから、現在の露出状態を測ることができるという話をしてきました。
では具体的に露出を設定する際の目安を紹介します。
適正露出の決め方
絞り値を先に決めるか、シャッタースピードを先に決めるかで変わってきます。
撮影する映像のボケ感をベースに考える場合、最初に絞り値を決定します。
たとえば思いっきりぼかしたい場合にF2.8で撮影したいとします。
ISOはできるだけ小さくしたいので、F2.8、ISO100まで決まります。残りはシャッタースピードです。
ディスプレイをみて適正露出に設定した時のシャッタースピードを確認してみましょう。1/10秒です。適正露出になっていることも確認できます。
シャッタースピード1/10秒で撮影してみました。…ぶれていますね。sのあたりを見ると上下にぶれた感じがわかりますね。
露出決定のポイント
上の写真は焦点距離24㎜で撮影しています。一般的に[焦点距離分の1]のシャッタースピードを確保すれば手持ちでもブレないといわれています。ということは、最低でも1/24秒くらいのシャッタースピードが必要です。
写真は1/10秒ですので、ひとまず1/40秒までスピードを上げたいと思います。ちょうど1/4倍なので2段分暗くなる設定です。
では1/40秒に設定を変えて撮影してみます。
シャッタースピードが4倍速くなり、露出アンダーになったことが確認できます。
ブレはありませんが、露出2段分暗くなっています。
ISOを変える
次にISOを変えます。シャッタースピードで2段分暗くしたので、ISOで2段分明るくすれば適正露出になりますね。
ということはISO100からISO400に変更すれば良いです。
これで適正露出でブレずに撮影できました。
まとめ
このような流れで露出を決定していきます。
次に露出を変えるとしたら、被写体がボケすぎたのでF値を2段分絞るとします。
その場合、シャッタースピードを1段上げて、ISOを1段あげれば明るさは変わりません。
F5.6 1/20s ISO800 といった具合です。
上記のように、絞りを決定した後にシャッタースピードを決定。シャッタースピードが遅すぎる場合に、ISOを上げてシャッタースピードを上げます。逆にシャッタースピードを先に決める場合もあります。
ジャンル別撮影方法まとめ
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