厳島神社撮影ですが、HDR写真も作ってみました。
HDR撮影は簡単に言うと、明るい写真と暗い写真を合成するものです。明るすぎる写真は白とびし、暗すぎる写真は黒潰れが起きてしまいます。
HDR撮影では複数の写真を合成して、いいところだけを再現します。白とび部分と黒潰れ部分を合成して、ダイナミックレンジ(カメラでちゃんと色が出せる部分)を広くとることができます。
▼目次
HDR写真の元画像
たとえば下の画像3つです。
夕焼けの色を出そうとすると、鳥居が暗くなってしまいます。
逆に鳥居を綺麗に写そうとすると空が白く飛んでしまいます。
HDR合成をおこなうことによって、夕焼けと鳥居を両方ともしっかり色を出すことができます。
HDRのよくある誤解
HDR写真というと、ぎらぎらした写真を想像する方が多いのではないでしょうか。現実的ではない、絵のような写真のことです。たとえば下の写真のような絵画のような写真です。
上の写真も下の写真も同じHDR撮影ですが、使用目的が異なるのです。
上は肉眼に近い写真を作りだし、下は非現実的な写真を作り出しているのです。
ちなみにもとになった画像は以下の3つです。
暗い室内から撮影する際に、外をしっかり写そうとするとカーテンが暗くなります。
逆にカーテンをしっかり写そうとすると外が明るくなりすぎ白く飛んでしまいます。HDR合成をして効果を強くかけることで下のような写真になります。
実物に近い形の写真と、非現実的な写真の2種類
実物に近い写真
実物に近い写真というのは、人間の目で見る映像に近いということです。人間の目は優秀ですから、暗いところも明るいところも上手に認識するので全体をしっかり見ることができます。
しかし、カメラはそうはいきません。明るいところと暗いところを同時に描写することができません。そこでHDR撮影です。HDR撮影によって明暗のある部分をしっかり描写します。
カメラのダイナミックレンジよりも、人間の目のダイナミックレンジのほうが広いということでしょうかね。実物に近い写真の例をもう一度貼ります。
非現実的な写真
こちらはHDRを使って作り出す、絵画のような不思議な写真です。
暗くなるはずの部分を思いっきり明るくしており、すべての色がついているのが確認できます。
まとめ
このように、HDR撮影には目的で使い分ける2種類の写真があります。
絵画のような写真を作るほうは賛否両論ありまして、あまり好きではない方もいるかと思います。私は絵を描くことができないので、撮影した写真を絵画のように仕上げることができて楽しいです。絵を描いている気分を少しでも味わえるような気がするので…。
というわけで今回はHDR撮影の使い方についてでした。近いうちにHDR撮影方法についても書いていきたいと思います。
以前書いた記事にもHDR写真があるのでご覧ください。
HDRで絵画のような写真(マルトノマの滝in America)
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