前回は天の川、星景写真のLightLoom現像方法の基本を紹介しました。
LightLoomのレタッチは何でもできると思いがちですが、やはり限界があります。
結論から言ってしまえば、元の画像がしっかりしていればレタッチによって表現の幅が広がります。元の画像がしっかりしているというのは以下の2点です。
1.露光量が十分取れていること(明るい)
2.ISO感度が低いこと(ノイズが小さい)
では今回はISO感度によってどのような差が出るかを見ていきましょう。
画像を用意
ISO3200とISO400で撮影した写真です。
できるだけ光量を合わせたつもりですが、少々ISO400のほうが明るいように見えます。
この2つの画像を前回と同様の手順で明るさと色温度を調整します。
右下部分(人物の右上部分)を拡大したものがこちらです。全体的に暗いのでこのままではよくわかりませんね。
明るさと色温度を調整
明るさと色温度を調整しました。彩度は一切いじっていません。
ある程度明るさと色味をそろえます。
ここで再び拡大版の写真です。
ISO3200のほうが、ISO400に比べてノイズが強いことがわかります。
そしてノイズが強いと画像が白っぽくなっていることもわかるかと思います。
そのせいで画像にもやがかかったようになりました。
まとめ
今回紹介した写真は、少々露光量が足りませんでしたがISO3200とISO400の違いが確認できたかと思います。ノイズが白いザラザラになってしまうので、色が出づらくなってしまうのです。
LightLoomを使ってレタッチできるといっても、もとになる画像によって限界が狭まってしまうというお話でした。
アドビシステムズ 2014-08-04
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