アネモネの毒性
前回アネモネの毒について話しましたが、結局のところどんな毒なのか気になって調べてみました。ちなみに化学の話はよくわかっていないのですが、化学式をみるくらいならなんとか…
雑な感じですが紹介します。
いかがでしょうかこの赤いアネモネ。前回紹介した紫も右下にいますね。この2つの花、面白いことにどちらかが咲いているときにはもう片方が閉じていました。咲く時間帯も異なるのでしょうかね。
毒の特徴
刺激性精油成分で有毒。皮膚に水疱を生じる発泡剤。環状イソプレン化合物とのこと。
植物中に配糖体ラヌンクリンとして存在し、加水分解することによってプロトアネモニンが発生する。分子式はC5H4O2
淡黄色、揮発性、油状、皮膚に対する刺激がある
ラヌンクリンがH2Oと反応し、糖と分離した結果プロトアネモニンになります。
2分子結合してアネモニンになる
さらに、プロトアネモニンはとても不安定なので2分子結合して揮発性も毒性もなくなります。ちなみに毒性を持っているのはCH2の部分ですので、この反応によって毒性が失われるんですね〜。
このCH2の部分をビニリデン基というのですが、ビニリデン基が皮膚や粘膜と結合して炎症や刺激を引き起こすようです。
関連する神話
前回も紹介しましたが、今回は別の神話も紹介します。
登場人物は(花の女神)フローラ、(風の神)ゼピュロス、(フローラの侍女)アネモネ
この話は主要な登場人物が少ないのでわかりやすいですね。風(anemos)から名前をもらっているのも、風の神から引用しているのかもしれません。
前回のアドニスといい悲惨です。アネモネ関連は悲しい話しかないんですかね。
というわけでアネモネのお話は終了です。
花の写真:アネモネ
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