マクロ撮影の基礎知識編がやっと終了しました。思った以上に長かったですね。
撮影編と銘打ってみましたが、大した話ではありません。撮影時のポイントを簡単にまとめていきたいと思います。
▼目次
カメラの設定
カメラの設定は絞り優先モードにしましょう。
マクロ撮影においてはボケのコントロールが必要になりますが、ボケをコントロールするのは[被写体までの距離]と[絞り値]です。そこで、[絞り優先モード]にすることで任意の絞り値に設定できるようにしましょう。
カメラのモードは[A]です。これに設定しておけば後は絞りのダイアルで変更が楽になります。
ミラーレスカメラでも設定は一緒です。
できれば三脚を使用
可能であれば三脚を使用しましょう。理由は手振れを抑えるためです。しかし、猫や犬などの動物を撮影する際には手持ちで撮影する場合が多いと思われます。
その時はISO値を変更しましょう。
基礎知識編ではシャッタースピードとISO値については説明していませんでしたが、マクロ撮影でブレが発生してしまう場合はISO値を高くして撮影しましょう。
電気ノイズが増えてしまいますが、ぶれてしまうよりもこちらのほうが良いです。
フォーカスモードはマニュアル
実はこれが最も大事です。レンズのオートフォーカスは使用しません。
なぜならピントを合わせるのが難しいからです。オートフォーカスで撮影しようとすると、なかなか合わなかったり意図した部位に合わなかったりということが頻発します。
そこで、自分でレンズのフォーカスリングをまわしてピントを合わせます。
こうすればピントを合わせたい部分を自身で選んで撮影できます。
レンズについている[M/A]と[M]ですが、[M]に合わせるとマニュアルフォーカスになります。前方のゴムをまわせばフォーカスが前後にずれます。また、右下のカメラ本体側にもAF(オートフォーカス)とM(マニュアル)というスイッチがあったりします。
※注意点 戻し忘れるとAFをしようとしても機能しなくなるのでご注意ください。
絞り値を考える
絞り値を低くすると被写界深度は浅くなり、絞り値を高くすると被写界深度は深くなりますね。被写体を撮影する際に、どの程度までぼかしたいのかをよく考えましょう。被写界深度が浅すぎるとピントを合わせるのが大変です。
絞り値については撮影中に変更しても問題ありません。
撮影例紹介
では実際の写真とその設定を紹介します。といっても別記事で既に紹介している写真ですが…
猫の左目のみピントを合わせています。室内なので周りはくらいです。猫の黒目が大きくなっているので室内が暗いことがわかりますね。
その結果、ISOを3200まで上げています。ISOをここまで上げないとシャッタースピードが1/100秒よりも長くなってしまい、ぶれてしまったので3200まで上げることになりました。
こちらは花の写真です。
ボケのおかげで柔らかいイメージになります。
こちらは極端な例ですね。めしべの柱頭部分のみにピントを合わせています。暗くなってしまったのが残念です。
このような撮影だと何を撮っているかわからなくなることがあります。
しかし、個人的にはこのような写真も好きです。人間の目ではこのようには見えないけれど、カメラを使うと見えてくる世界というのが魅力的に感じます。
今回は撮影時の設定についてお話ししました。
次回はマクロ撮影の失敗例とその対策についてお話します。
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