グッドイヤーウェルテッド製法とマッケイ製法の見分け方を紹介します。
グッドイヤー製法のものはタグなどに書いている場合が多いですが、簡単に見分ける方法がいくつかあります。
見分け方1
最も簡単な見分け方が、インソールを見ることです。
グッドイヤーウェルテッド製法は、出し縫い糸がインソールを通過しないので靴の中をのぞいても出し縫い糸が見えません。
マッケイ製法では、インソールからアウトソールまで一気に縫うので出し縫い糸が見えます。
マッケイ製法のイメージ図
マッケイ製法:イメージ図
革靴の裏側で見分けがつく場合もありますが、伏せ縫いと呼ばれる製法では裏面の出し縫い意図が隠れているのでわかりません。
マッケイ製法との見分け方は、実は見分け方1だけで事足ります。
しかし、グッドイヤー製法とその他の見分け方があるので紹介していきます。
見分け方2
外周部の出し縫い糸です。
グッドイヤーウェルテッド製法の革靴は、真上から見ると外周部に出し縫い糸が見られます。
さらに、上記の出し縫い糸と同じ場所に裏側から出し縫い糸が出てきます。
実は上記の見分け方では、グッドイヤーウェルテッド製法とステッチダウン製法の違いを見極めるに至りません。
もう一つの見分け方で二つを見分けることができます。
見分け方3
革靴を上から見た出し縫い糸が、アッパーに縫われているか、縫われていないかです。
グッドイヤーウェルテッド:アッパーではなく細い革(ウェルト)に縫われている
ステッチダウン : アッパーに直接縫い糸がある
下の写真はステッチダウン製法です。
出し縫い糸がアッパーに直接縫われていることがわかります。
ブーツ系に多い製法です。
アウトソールの曲りがよく、構造もシンプルという特徴があります。
ステッチダウンにもより複雑な製法がありますが、ここでは割愛…。
ざっくり言ってしまえば、[出し縫い糸が出てる革の色]と[アッパーの色]が同じであればステッチダウンの可能性が高くなります。
以上がグッドイヤーウェルテッドとマッケイ、ついでにステッチダウン製法の見分け方になります。
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