今回のブツ撮りは小瓶です。マーマレードとチェリーのジャムですね。
最近は黒バックばかりだったので背景は白をチョイスしています。白地だけだと被写体が小さくてさみしいので赤黒の市松模様を敷いています。
まずは一枚、F3.2まで開けているのでボッケボケです。ピントがふた部分と前面のラベルに合っていますね。
ところで、なぜビンの蓋とビンの前面の一部にピントが合っているのでしょうか。

f3.2 6s ISO100 60mm
(Nikon610 / AF-S Micro 60mm f2.8)
カメラは面でピントが合う
理屈ではわかっているつもりですが、ぱっと写真を見た時に「あれ?」となってしまうこともありますが、[カメラは面でピントが合う]のです。
文章で説明するのも難しいので簡易図で説明しましょう。
・ピントが合う範囲はレンズの面に対して水平
・ピントの合う範囲=被写界深度=絞りで調節可能

F3.2と開放付近ですので、被写界深度はかなり浅くなります。それに加えてレンズの面に対して水平にピントが合うので、上の図のようにビンの蓋と前面の一部にピントが合っているのです。
ポイントはカメラを下に傾けて撮影していることでした。被写界深度の説明はこちらでも紹介してます。
そしてこちらがF11まで絞った状態です。後ろの小瓶が少々ボケているくらいですね。

ついでにイメージ図はこんな感じです。絞っているので被写界深度が深くなっています。

ピントの合う範囲
角度を変えてもう一枚。F11かつ上から撮影なのでほぼピントが合っていますね。

小瓶の物撮りを紹介するつもりでしたが、思わず被写界深度の話になってしまいました。
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