三脚の耐荷重はいくつ必要? 耐荷重が足りない時の問題点

三脚の足が縮む


三脚の重要性は、いろんなところで説かれているのですが体験談を交えて紹介していきます。
三脚の耐荷重(パイプ径、素材など)はとても重要です。

耐荷重

各メーカーの三脚には耐荷重が明記されていますね。
耐荷重2kgとか、5kgとか見たことがあるのではないでしょうか。

ざっくり分けると、1万以下の三脚は耐荷重3kg未満のものが多いです。
もしくは耐荷重は高めに明記されているけれど実用に耐えなかったり…。

実際に搭載する機材の倍くらいの耐荷重があると安心できます。
カメラとレンズを合わせて3kgの場合、耐荷重6kg以上の三脚が理想です。

今回の記事では[耐荷重が足りないとどのようなことが起きるのか]を星景写真撮影の実例をもとに紹介していきます。

使用三脚 スリック F740 ファミリー向け三脚

  • メーカー型番 : F740
  • 段数     : 4段
  • 素材 :アルミ
  • 耐荷重 : 1.5kg
  • 重量     : 1,5kg
  • 伸長     : 148cm
  • 縮長     : 53cm
  • パイプ径数 : 25.4mm

とりあえず三脚における重要なファクターが上記の数値です。
三脚を選ぶ際に必ず気にするポイントですね。

今回は耐荷重1.5kgというところだけ気にしておけばOKです。

搭載機材

カメラ D610        :850g
レンズ シグマ 24-35mm F2  :940g

合計1790gです。約1.8kgなので耐荷重1.5kgなので300gほどオーバーですね。
もうこの時点でアウトなのですが、とりあえず進めていきます。

どんなことが起きるのか?

1.撮影中に足が縮む
これは恐ろしいことです。伸ばしていた三脚の足が突如シャコンと縮むんです。
なにが恐ろしいって運悪くカメラが地面にたたきつけられる可能性があるということです。

三脚の足が縮む

三脚の足が縮む

2.撮影中に雲台が傾く
こちらは大事に至る可能性こそ低いですが、撮影には支障が出ますね。
ちなみにF740は三脚と雲台が一体型になっているので、耐荷重が低い要因になっていると考えられます。

雲台が傾く

雲台が傾く

ちなみに雲台が傾くと下のような写真になります。
流星群でも撮影したのかと…。残念な写真ですね。

三脚の耐荷重があってない

三脚の耐荷重があってない

そしてこちらは、真上に向けていた時にレンズのズーム部分が降りてきた写真だと思われます。

三脚の耐荷重があってない

3.シャッターを切った時にぶれる
これは問題ですね。シャッターを切った時のミラーが動く衝撃でふられてしまいます。もちろんシャッターはリモコンやタイマーで切った時のことです。

下の写真は70mmのレンズを使用した際の写真です。
シャッターのブレでこれだけぶれました。

ちなみに星撮影では広角側のレンズはぶれが目立ちにくく、望遠レンズはぶれが目立ちやすいです。

70mm f/4 1/500s ISO100 (NikonD610 / Tamron 70-300mm f4-5.6 Di A17N)

70mm f/4 5.8s ISO3200
(NikonD610 / Tamron 70-300mm f4-5.6 Di A17N)


まとめ

ということで、耐荷重の足りていない三脚を使用するとどうなるかを紹介してきました。
正直、私も三脚は安い奴で問題ないと思っていました。1万円しないようなものでも使えるだろうと…。

…甘かったです。
全く闘えません。というか、撮影中に倒れるんじゃないかと気が気じゃありません。
さらに星の撮影で望遠レンズを使おうとすると、シャッターを切るだけでぶれるのですから全く使い物にならないです。

これを経験して、やっと三脚の重要性が理解できました。
以前から三脚を変えよう変えようと思っていたのですが、やっと変える気になった事件の一つです。

実は、さらにやってはいけない三脚の使い方もしているので次回紹介します。
真似しちゃだめですよ…。

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