綺麗な星空や天の川を綺麗に撮影したい!ソフトフィルターのメリットや、設定を紹介

天の川(milkyway)


今回は星系写真の撮影方法を紹介していきます。
基本的には夜景の撮影と同じですが、設定方法などがシビアになります。マスターしてバシバシ撮影しましょう

夜景写真撮影における7つのポイント

星系写真の絞りの設定:周辺減光

星系写真の失敗例

上記の記事で紹介した内容をベースにポイントを追加、変更していきます。

夜景の撮影方法のポイント

1. 撮影モードはマニュアル(M),もしくは絞り優先(A)
2. フォーカスモードもマニュアル(レンズor本体)
3.絞りは 開放から1〜2段絞る
4. ISO感度は100 or 200に固定
5. 三脚を使用
6. ピント合わせはライブビューで行う
7. リモートシャッター or タイマー撮影

星や天の川撮影方法のポイント

1. 撮影モードはマニュアル(M),もしくは絞り優先(A)
2. フォーカスモードもマニュアル(レンズor本体)
3.絞りは 開放
4. ISO感度は3200〜6400
5. 三脚を使用
6. ピント合わせはライブビューで行う
7. リモートシャッター or タイマー撮影

赤字の部分が夜景撮影との違いと、ポイントです。
この部分について説明していきます。

夜景撮影との違い

星系写真と夜景写真の違いはなんでしょうか。
最も大きな違いは、被写体の明るさです。

夜景に比べて星の光は微々たるものです。夜景と同じ設定では星は撮影できません。暗すぎて埋もれてしまうのです。

もう一つは「星は動く」ということです。これは周知の通り、北極星を中心に反時計回りに星空は回転します。

では、具体的な説明をしていきます。

3.絞りは 開放

できるだけ絞りは開放で撮影します。
本当は1段ほど絞り込みたいのですが、そうするとシャッタースピードを長くする or ISO感度を倍にするなどの変更が必要になります。

星の撮影においては、以下を重視しますのでできるだけ開放が良いです。
シャッタースピードは短くしてできるだけ星を流さない(20から30秒)

開放絞りがいくつかで、設定は異なってきますので若干の修正は必要です。

4. ISO感度は3200〜6400

ISO感度は、高くすればするほど電気ノイズが写真にのってきてしまうのでザラザラしてしまいます。しかし、ISO感度を上げないとシャッタースピードが長くなってしまうので星が流れてしまいます。

ここら辺の設定は難しいところですが、最適解を見つけられるよう設定をいじっていきます。

6. ピント合わせはライブビューで行う

以前こちらの記事で紹介した方法です。
ライブビューで拡大して、ピントリングを回します。ピントリングを回す際に、光源が最も小さくなる時がピントの合った時です。

夜景と違って、星系写真では明るそうな星をターゲットにします。
ちなみに夜景に比べてかなり難しいです。

ソフトフィルターのメリット

私はソフトフィルターが大好きなのでよく使用するのですが、メリットを紹介します。

1. 明るい星が大きく写るので、星座がわかりやすくなる
2. 星が大きく写るので、多少星が流れてもわかりづらい(シャッタースピードが上げられる)
3. なにより綺麗(完全に主観です)

ソフトフィルターのデメリット

もちろんデメリットも存在します。
フィルター装着によって周辺減光が発生します。写真の外側が少々暗くなってしまう現象です。

現像ソフトで多少の改善ができます。


最後に

以上が星系写真を撮影する際の概要です。もちろん設定値に決まりはないので、様々な設定を試して撮影してみましょう
全く写真を使用せずに説明してしまいすみません。

次回から細かい内容を説明していきます。

最後に、撮影した時期は異なりますがソフトフィルター有無の画像です。
上がなしで、下がありです。
レンズの性能が下の写真の方が良いので上の写真が不利ですが、ソフトフィルター使用では明るい星が大きくなっているのがわかります。

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ジャンル別撮影方法 目次へ

milkyway

f4 15s ISO6400  24mm
(Nikon610 / AF-S 24mm f2.8D)

天の川(milkyway)

f/2 24mm 8s ISO 3200

ジャンル別撮影方法まとめ

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